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2007年01月21日

●第52話(スイス時計・エベルについて)

世界各国のお洒落な女性に圧倒的人気を独占しているスイス時計メーカーにエベル社があります。他のメーカーがマネできない美しいデザインのドレス腕時計を作り続けています。年間製作本数は約10万本です。

エベル社はルイヴィトン・ヘネシーグループに入っており、タグホイヤーと仲のいいメーカーです。日本の輸入総代理店は以前オメガを取り扱っていたシイベルヘグナー社です。

マニュファクチュール(一貫生産メーカー)ではないのですが、精度を極限まで追求している非常に良い機械が内蔵しております。何度か修理しましたが、手抜きのない美しい仕上げの精度のでるメカ腕時計でした。私が好きな時計メーカーの一つです。

エベルは1911年にユージュンブルームによって創立されました。エベルのネーミングは、自分の名前の頭文字と妻Levyの名前から出来ました。ほほえましいエピソードではありませんか。妻の名前を会社名に取り入れるなんてものすごい愛妻家だったのでしょうね。

バルセロナ・ブラッセル・パリ・ローザンヌなどの博覧会で何回も名誉賞を授与されています。ヨーロッパ・アメリカ(ハリウッド)ではかなり名の通った時計メーカーです。
日本では少しマイナーな感じがするのが残念です。優れたデザインや良い機械の割には価格が良心的であるために、人気の原因かもしれません。

100円玉硬貨の厚さ(1,70mm)に近い、1,71mmの極薄の手巻き2針腕時計を作れる高度の技術も持ち合わせているのです。最近の企業活動も活発でいろんな話題を投げかけております。1911クロノグラフ(9137240-3555)48万円(メタルバンドは55万円)は、スーパースター松坂大輔選手や中田英寿選手が愛用しております。ボイジャー・ワールドタイマー27万円も人気のシリーズです。若い人に爆発的に人気がでるのも時間の問題でしょう。いつまでもロレックス・Gショック一辺倒では寂しいですものね。