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2007年01月21日

●第122話(SSケースについて)

ステンレス・スティールSSは一般に錆びない鋼材と言われています。錆びない不チュウ鋼と言われるだけあって利用範囲が広く、キッチンや浴槽、玄関に沢山使われています。

時計ケースにもSSはK18金無垢とともに現在では代表的なものです(昔は・・30~40年前・・・素材が真鍮のクロームメッキが多かったです。4~5年でメッキが剥がれサビが生じ緑青が噴いたりした物です)。

SSはサビに強いために加工しにくいですが、ケースに採用され使われてきた物と思います。しかしながら何十年と使用してきますと、長年の汗・垢・汚れの蓄積により、SSと言えども必ずやサビが生じるものです。

堅牢さ丈夫さではNo1のROLEXオイスターケースも、使用者の手入れが悪いと裏蓋のねじ込みケースの所からサビが生じます。そうなれば防水機能は著しく低下し、日常生活防水程度以下になってしまいます。汗をよくかいた夏の時期の終わりには、ケースとバンドを柔らかい猪の歯ブラシで全体を洗って、汗(塩分)や汚れを取ってみるとイイと思います。

2~30年使用されたROLEXの修理依頼の品を見ると、ケースの裏蓋ねじ込み部分が錆びているのによく当たります。高級時計は一生物、愛情持って大切に使いたいものです