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2021年06月15日

●続時計の小話・第138話(高級舶来時計のレンタルリース)

今年(2018年)6月からネットで高級舶来時計のレンタル店舗が営業を始めました。屋号は『KARITOKE』という名称で評判を呼んでいるそうです。

購入するのに、二の足を踏む高価格帯のロレックス、オメガ、IWC、ウブロ、パネライ等のスイス高級腕時計が手頃な料金のリース料で借りられるという画期的な発想のネット・バーチャル店舗が始まりました。

基本的には一か月間のレンタルで気にいれば延長も出来るという事です。小売価格200万円前後という高価格の腕時計が60本在庫があるそうです。腕時計の価格によりリース料金は4つのプランに別れています。

カジュアルプランは一ヶ月3980円、スタンダードプランは一ヶ月6800円、プレミアムプランは一ヶ月9800円、エグゼクティヴプランは一ヶ月19800円の4通りあるそうです。

当初ネット上で応募をしましたら200件以上のお客様から応募依頼があったそうです。年齢別では、30代、20代、40代の順で申込利用客がありました。

利用客の使い道は大切な時のビジネスシーンで相手方に良いイメージを与える為や、結婚式、同窓会、集会等のイベントのステータスとして高級腕時計を腕につけてみたいという要望があるそうです。
40代の利用客のリースの動機は実際に高級腕時計を買う前にレンタルで試着してどんなものなのか?判断して、現実に購入するかしないか決めるそうです。

200万円以上の高級腕時計を一か月間19800円で貸出をして、ビジネスとして成り立つのかどうか疑問が起きますが、時計業界での大きなカンフル剤になり、メリットが大きいと思われます。