« 続時計の小話・第135話(セイコー・ソノーラ) | | 続時計の小話・第137話(時計産業におけるスイス、日本、中国の競争) »
2021年06月15日

●続時計の小話・第136話(光格子時計)

想像を絶する究極の時計が誕生しました。160億年に1秒しか誤差が出ないという途轍もない神の領域に踏み込んだと言える時計です。(宇宙空間の感覚の時計と言えそうです。地球誕生から消滅までの長い間でも1秒も狂わない時計ですから、誰でも驚嘆する時計と言えます。時計という概念から逸脱しているかも知れませんが。)

この時計を開発発明した科学者は東京大学の香取秀俊先生です。光格子時計を開発した業績により江崎玲於奈賞(超微細技術分野の優れた業績に対する褒賞)が授与されました。

2001年に国際会議でアイデアを発表し、2003年にプロトタイプ試作機の開発に成功を収めました。そして2015年に考えの及ばない天文学的な超高精度の実現に成功されました。凡人では理解が出来ませんが報道によりますと「レーザーで閉じ込めた大量の原子を振動させる」方法で超高精度が実現したそうです。

※それまでの正確な時計は1955年にイギリスのエッセンが発明しましたセシウム原子時計で6000万年に1秒の誤差でした。
今後の課題はこの超高精度の光格子時計を使用して、どの分野で応用し、大きく飛躍的に利用・貢献できるかにかかっているでしょう。既に一部では測量の分野で応用されているとのアナウンスがありました。凄い事ですね。