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2021年06月15日

●続時計の小話・第127話(カシオG-SHOCKについて)

デジタル腕時計といえば、すぐに頭に浮かぶのはカシオ・G-SHOCKだと思います。カシオ・G-SHOCKは日本のみならず、世界中の若人を魅了したデジタル腕時計だと思います。小生の年代の者はカシオといえば、すぐに思い起こすのはG-SHOCKではなく、カシオデジタル計算機です。

実際カシオはカシオ計算機という名称が正式な会社名です。カシオ計算機は1957年に設立され、丁度来年60周年を迎えるまだ若い会社だと思います。カシオ計算機は樫尾四兄弟(長男忠雄氏、次男俊雄氏、三男和男氏、四男幸男氏)で設立された会社です。頭脳明晰な四人の兄弟が力を合わせ、60年足らずで年間3500億円を売り上げる名実共に日本を代表する会社に成長しました。

(会社経営に専念した忠雄氏、新製品開発に能力を開花させた次男俊雄氏、生産管理担当の三男和男氏、技術畑の四男幸男氏がそれぞれの得意分野で活躍されたお蔭で今日のカシオ計算機という会社が大きく成長して成り立ってきた経緯があります)

その売り上げの中でもG-SHOCK(1984年発売のG-SHOCKが第1号です)の売り上げを占める金額が800億円前後に達しており、G-SHOCKがカシオ計算機を牽引する大きなヒット商品になっています。

カシオ計算機のデジタル腕時計の最初は1974年に発売された、カシオトロンという歴史に残る時計で、カシオファンにとっては現在でも中古でも高値で取引されているそうです。

小生が店を開店した1980年にはカシオというブランドの新興時計メーカーはまだ多くのユーザーに認知されていないためにカシオデジタル時計を販売するには努力が必要だった記憶がありますが、今では世界中の時計ファンに認知され大好評を博しているのは皆さんご存知だと思います。

現在のカシオ計算機の会長は三男の和男氏が就任し、社長には和男氏の長男の和宏氏が就任し会社を引っ張っておられます。日本を代表する歴史のあるセイコーウォッチ、シチズン時計もカシオ・G-SHOCKはなかなか手ごわい、傍観出来ない存在になっているのではないでしょうか