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2013年01月14日

●続時計の小話・第111話(面白いランキング公表)

先日、スウォッチグループジャパンのS氏営業マンが弊店に来店され、 とても興味が沸く情報をもたらしてくれましたので、読者の皆様にお伝えしたいと思います。

JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)のデーターによる世界の時計メーカーの売り上げ高ランキングが 公表されていたそうです。

1位はスウォッチグループ(5117億円)、2位はリシュモングループ(4420億円) 3位がロレックス(3480億円)、4位がLVMH(1323億円)、5位にシチズン社(1307億円) 6位フォッシル(1272億円)、7位にセイコー社(1023億円)、8位がパティックフィリップ(903億円) 9位がカシオ(817億円)、10位がオーデマピゲ(478億円)だそうです。

シチズン時計がセイコー時計を追い越している事実にビックリします。 また世界時計ブランド別売上高ランキングも公表されていました。

1位がロレックスで(3480億円)、2位がカルティエで(1914億円)、3位がオメガで(1696億円) 4位がパティックフィリップで(913億円)、5位がロンジンで(774億円)、6位がタグホイヤーで(765億円) 7位がティソ(696億円)、8位がスウォッチで(583億円)、9位がブレゲで(539億円)、 10がオーデマピゲで(478億円) であったそうです。

それにしてもロレックスのダントツの強さが目立つ数字です。

読者の皆様もこの数字を見て驚かれたことはおそらく5位のロンジンと7位にティソが10位以内に入っていることだと思います。

日本ではかつてロンジンと言えば、ロレックス、オメガ、インターナショナルと並び評されるスイス高級腕時計の 代名詞の一社でしたが現在では日本ではそう高く評価されていないブランドかと思います。 (少し大人しい地味なブランドイメージが日本であるのかも知れませんが) 世界では高く評価されその裏づけとしてこの販売金額に現れているものと思います。

ティソも日本ではどちらかと言えばマイナーな感じを受けますが、私が思うに高品質にも かかわらず価格設定が一番良心的に低く抑えている時計会社だと思っています。 数万円で非常に造りの良いスイス時計が手に入るブランドです。 それを証明するのが世界で7番目に販売金額を上げていることだと思います。

10社の内で世界で販売数量が多いのがスウォッチ、ティソでしょう。 世界中で多くのティソファンがおられるのが証明されています。

日本で時計専門雑誌に頻繁に多く取り上げられているB社、I社、Z社、J社が世界の販売ランキング10位以内に入っていないことに 読者の方は驚かられたと思います。日本で多額の宣伝販促費を費やしている為にイメージ作りが巧い会社だと思います。 それが逆に上代価格に転嫁されていないと良いのですが。

日本の時計専門雑誌社も今後はこのランキングを重要視して、偏ることなくロンジンやティソの記事も 多く取り上げるべきではないかと思ったりしています。