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2008年02月02日

●続時計の小話・第74話(『時の仕掛け人』出演依頼)

昨年の9月12日に、テレビ東京系列BSジャパン『時の仕掛け人』構成作家Y氏より、テレビ出演の依頼が小生にありました。

全13週に渡り、2008年1月上旬よりより、毎週30分放送予定で、毎回5~7分小生に,時計に関わるいろんな話しをして欲しいという、ご依頼でした。大きく三つに分けて、13の有名時計メーカーの紹介、時計の小話、時計の修理物語に分けてお話をして欲しい、というお願いでした。

放送の詳細内容は

CMW(時計職人)とはどんなものか。クロノメーターとは?
マニュファクチュールとは?時計職人が触ってみたい時計、
簡単な機械式時計の仕組みと調整、ムーブメントについて。
今まで、依頼されて驚いた修理の話、修理の方法、道具、日々のメンテナンス、
腕時計と時計屋さんと日本人、グランドコンプリケーションとは?
機械式時計の魅力、職人への道、CMWの試験基準など、
クロノメーターの精度の高さ、歴史、独自基準のメーカーの話、ETA社の話。
ヒゲゼンマイすらも自社製のセイコーの話。

その他、マニュファクチュールのメーカーの話や、その凄さを解説。
装飾ではなく、職人としてどんなムーブメントに惹かれるのか?
なぜ動くのかと言う基本を優しく解説。

ムーブメントの構造。色んなムーブメントがあるということを紹介。名機など。
オーバーホールの大変さや使う道具の紹介など。

弊店ホームページの小話200話「時計店店頭の今昔」のような話
トゥールビヨン、ミニッツリピーターなどの仕組みや魅力の解説、
クラシックモデルから、原稿モデルまで・・・クォーツには無い魅力のお話、

等々について語って欲しいとの事でした。

Y氏からご依頼があった頃は、体調も良くお受けする旨を伝えましたが、取材予定の11月中頃になると、風邪を引き体調を少し崩し、細かい仕事の連続のせいか眼精疲労の蓄積が頂点に達していて眼科に通う日々でした。また、『時計の小話365話』出版にかけて原稿を改めて推敲しなければならないという雑用もあり、丸一日かけての取材はとても受けられそうになく、快諾の返事を延ばしておりました。

以前にNHKや、地元の石川テレビ、北陸放送等に取材を受けた時、丸一日がかりの撮影等で時間が拘束され、慣れない為に非常に疲れて、取材後、2、3日仕事が出来ない状態になるなど、取材は大変骨が折れるものと理解していました。

今度の依頼も体力的に自信が無く、今回の取材はお断りしようかな、と思っておりました。

以前にも外資系のクレジットカード会社より7ヶ月に渡り、カード会員に送る月刊誌『SIGNATURE』に時計に関して面白い記事を執筆して欲しい旨の依頼が有りましたが時間的余裕がないために丁重にお断りした経緯が有りました。

今月上旬より、第一回の『時の仕掛け人』が放送されました。
小生に代わって出演を受けられたのはS氏でした。
S氏は、小生とは多少ご縁があり、昭和46年度のCMW試験を同時に受け、合格された人であります。
(S氏とは面識はありませんが小生よりかなり年輩の方と思っております)

構成作家Y氏は、電話でお話しましたが、穏やかな紳士的な口調の人で、時計に関して情熱的な気持ちを持っておられる人と察しましたので、優れた時計番組が出来ていると、思います。

ぜひ、この『時の仕掛け人』の番組を読者の方々にも見ていただけたら、と思っています。
毎週金曜深夜AM:0時に放送されます。

テレビ東京系列BSジャパン『時の仕掛け人』公式HPへ→