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2007年01月21日

●第248話(日本でのスイス腕時計の販売動向)

スイス時計協会(FH)が2003年度のウォッチ販売動向の調査結果を公表しました。
有名百貨店・有力時計専門店が取り扱っている輸入時計:上位20ブランドは以下になります。トップ20:やはり1位はロレックスで、2位以下はオメガ、ロンジン、ラドー、ティソ、タグホイヤー、ボームメルシー、シャリオール、グッチ・セクター・オリス、カルティエ、ハミルトン、ブライトリング、ウォルサム、フェンディ、エルメス、オーディマ・ピゲ、ジャガールクルト、カルバンクラインの順になるそうです。

また、輸入時計の販売本数上位ブランドは、やはり1位がロレックスで、2位以下は オメガ、タグホイヤー、ブライトリング、ラドー、カルティエ、ロンジン、グッチ、 シャリオール、ショパールの順になるそうです。

これらの情報からもわかるように、日本の消費者の皆様はロレックス・オメガ・ロンジン・タグホイヤー・ラドーが好きなのだなと思います。私がこの業界に入った35年前でも、日本人によく売れたスイス時計はオメガ・ロンジン・ラドーであった事を思えば、日本人の好みの潮流はそんなに大きく 変化していないのではないかと思います。

おそらくその原因は、今のスイス時計ファンの皆様のお父様・お爺様が オメガ・ロンジン・ラドーを愛用してきた事を強く心の中の記憶にとどまっている為に、自分がスイス時計を購入しようという時期に到来した時に、 その事を思いだして買われているのではないでしょうか。

私共のような地方の小さな時計店ではとても想像が出来ない事ですが、大都市及び地方の地域一番店の大型時計店では、ロレックスを年間平均980本も販売していて、金額は4億5千万円にものぼるそうです。(ロレックス客単価は45万円になります。)また、オメガの年間平均販売本数は220本で、金額は4500万円になるそうです。

このデータから解って頂けるように、スイス機械式腕時計は日本で完全に 復活をなし得たと断言しても間違いないと思います。 (その反動で国産腕時計は苦戦を強いられていると思われます)