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2007年01月21日

●第22話(世界の時計産業について)

1998年の統計資料によると、全世界の腕時計の生産個数は約13億個です。内訳はアナログクォーツ腕時計:約9億個、デジタルクォーツ腕時計:約3億6千万個、機械式腕時計:約3千2百万個です。機械式腕時計の復興が最近めまぐるしいのですが、それでも総数から比較すると24/1000です。と言うことは、100人の人が腕時計をはめているとしても、わずか2人しか機械式腕時計をはめていないことになります。

国別の腕時計の生産個数を見ると、やはり日本がトップで約5億7千万個、次いで香港が約2億9千万個、時計王国のスイスはわずか9千6百万個までに減少しています。その他諸国(中国・ソ連・インド・米・マレーシア)が合計で約3億4千万個です。
スイス製腕時計をはめている人は、100人に1人満たない数にまで減っています。
しかし、スイス製腕時計をはめている人はおそらくマニアック的な購入者が多いので、1品あたりの単価はかなり高い物と思います。

日本のメーカーはセイコー・シチズン等を合わせて約6億3千万個のムーブメントを製造していますが、国内完成品腕時計は少なく、約2千8百万個で、海外完成品腕時計は約8千9百万個です。