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2007年01月21日

●第165話(カルティエについて)

カルティエと言えばロレックスと並び評される一大時計ブランドメーカーです。世界中で圧倒的なファンを獲得しています。サントス・タンク(戦車の意味)・パシャ・シリーズは人気があり誰もが一度は手にしたいと時計と言われています(舶来衣料業をしている私の長兄はパシャを愛用しています)。カルティエと聞けば胸がジーンと熱くなるファンもいるでしょうし、カルティエ(叉はもう一方の雄、ブルガリ)と聞いても何ら反応しない人もおられると思います。

私はどちらかと言えば後者でしょうか。何故かと言えば、デザインは秀逸のものがあるのですが、技術力がありながら、ETA社のムーブメントを多く採用しているからです。高価格で売るカルティエなら、少なくても自前のイイ機械を作って搭載して売るべではないかと思っています。

年間生産量は推定40万本前後でしょうか?(ロレックスより少しだけすくないでしょうか)創業は1847年、フランス・パリにて宝石商として始まりました。ゆうに150年の歴史がある重みのあるブランドです。冒険家サントス・デュモンの依頼を受けカルティエ三代目当主ルイ・カルティエが腕時計を開発した話は特に有名でサントス・シリーズのネーミングの根拠はココから来ています。

2002年SIHHでカルティエは新機構の手巻き機械式キャリバーを開発・発表しました。18石Cal、9901MCがそれで、二カ国の時刻表示を一つのリューズで出来ると言うコンプリケーションで本当に美しい惚れ惚れする機械です。緩急針を焼入れスティールを採用しC形の青色がひときわ光芒を放っています。ただし、240万円もするとちょっとやそっとでは手が出ませんね。