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2007年01月21日

●第144話(受け取らない修理完了品)

各スイス時計のサービスセンターには、引き取り手の無い修理完了品が一杯あると聞きました。予定していた以上に修理料金がかかったために代引き輸送受け取り拒否になり、サービスセンターに眠っているというのです。そういうイワクつきの時計の最終所有権者は誰になるのでしょうか?半永久的に陽の目に当らない運命なのでしょうか?腕時計として充分使用できるのに勿体無い気がします。アンティーク時計のファンの人が見たら垂涎のものが一杯あるに違いありません。

私が長浜の実家の時計店にいた頃もやっぱりそういう時計がゴロゴロしていました。
5年も取りに来られなかったりしたらもう最悪でした。(ひょっこりと5年ぶりに来られたりしたら再度オーバーホールのやり直しということが時たまありました。二重手間です。)

地方の老舗の時計店にはこのように取りに来られない修理の腕時計があるのではないでしょうか?特に大物(掛け時計・目覚まし時計)は実家の2階の部屋を占領するほど一杯あった記憶があります。若干修理料金が見積もりよりも高くなっても引き取って大切に使っていただきたいと思います。