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2007年01月21日

●第130話(如何にしてアンティークを安く買うかその方法)

アンティーク・ウォッチを手に入れるには、個人売買するか、アンティーク(中古品)・ショップmあるいは質屋で購入するか、オークションで入札して落札するかのどれかでしょう。

オークションには、ヤフー、アンティコルム、クリスティーズ、ドクタークロット、ヘンリーズ、ebey等があります。そういった中で一番安く買えるのがebeyでしょうか。私はebeyの存在を時計技術講座生のMさんから聞きました。

Mさんはごく最近、ebeyからインターナショナル手巻き腕時計(Cal、83)SSケースを50000円前後で、ミネルバK18金無垢ケース(中3針)手巻き腕時計を40000円前後で買われました(雑誌によく取り上げている、あるアンティーク(中古品)・ショップでは同じようなインターナショナル手巻き腕時計(Cal、89)SSケースを23万円で売っておりました。如何に高いか一目瞭然ですね)

また、最近修理依頼を受けたKさんは、チソットK14金側(Cal、27.2 16石)3針手巻き腕時計、同じくチソットK14金側(Cal、27Bー21  16石)中3針手巻き腕時計、それぞれを175$(邦貨で23000円)で買われました。

これらの4本はどれもが非常にイイ味を持ったアンティーク・ウォッチでした(4本とも弊店にてOHしましたので、修理実績のページに載っていますので一度ご覧下さい)。

私もMさん、Kさんに刺激・触発され、年末、ebeyからアンティーク・ウォッチのチソット(K18金側)手巻き腕時計を2本を購入する手配を致しました。価格は2本で392$(邦貨で50000円)という、とてつもない安さでした。まだ購入先のベルギーの人から荷物は届いていませんが、届いたら皆様にご披露したいと 思います。

今年になってアメリカの方から30年前のゼニス・オートマのデッドストック(美麗未使用品)を275$(手数料込みで邦貨約39000円)で購入しました(あるアンティーク・ショップでは4~50年前のゼニス手巻きSSケースを36万円で売っています)。
これは1月7日に申し込んで、商品は1月18日に受け取りました(後日OH後披露します。支払方法はいろいろあるのですが、クレジットカードは少し心配だったので銀行振込(電信)と国際郵便為替にしました。銀行振込は早いように思いましたが、12月28日手配したにもかかわらずベルギーの銀行に入金されたのが1月18日という遅さでした。手数料も銀行振込は6,500円かかりますが、郵便為替は早いにもかかわらず1700円という安さでした。ご参考までに)。

それにしても日本のアンティーク・ショップの価格は、私見ですがとても高いと思います。アンティーク・ウォッチ・ファンの方は、一度ebayにアクセスしてみては如何でしょうか。

Mさんも言っておられましたが、一部の高級腕時計(パティック・バセロン・オーディマ・ピアジェ・ロレックス等)を除いて、アンティーク・ウォッチを買うなら10万円以内というのが限度というのが理想でしょうか?焦らず、慌てず、ゆっくり捜せばきっとイイ買い物が出来ると思います。