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2007年01月21日

●第113話(ベトナム旅行レポート 2)

ホーチミン市の市街地はとてもオートバイが多いです(3人乗り、4人乗りは当たり前です)。それこそ蝗の群がやって来るような圧倒さです。ヘルメットをかぶらずハンカチでマスクをして、老若男女がスピードをだして縦横無尽に駆け回る姿は躍動溢れるものです(大勢の月光仮面が出現したようでした)。

大都市にもかかわらず交差点に信号機は殆どありません(信じられない光景です)。
後ろを見ないで割り込みもへっちゃらで、さぞかし事故が多いだろうと推測します。

ホンダのオートバイが20万円で中国製が7万円します。何故か解りませんが、バックミラーがオートバイに付いていません。1ヶ月の給料が15000円くらいですから日本では軽自動車を乗る感覚でしょうか(将来、経済発展して自動車が普及したら駐車場の確保に大変な目に遭うと思います)。路線バスが殆どないためにこれほどまでにオートバイが普及したのでしょう。混雑がひどいためにクラクションがどこでも鳴りっぱなしで、その喧噪さは行ってきた人でないと解らない位です。

道路沿いの商店街や露天商は活気があり、人がウヨウヨしています。短い停電が日に何回とありました。急激な経済発展で電気の供給が逼迫しているのでしょう。

ガソリンが1リットル50円もします。地元の人にとって大変な負担です。時計屋さんはたくさん見受けられましたが、眼鏡屋さんは殆ど見かけませんでした。そう言えばめがねをかけている人が少なかったです(ベトナムの人は本当に美人・ハンサムボーイが多いのにはビックリしました)。

メインストリートのドンコイ通りには、オメガ・ラドー・エドックス(懐かしいメーカーです)・ロンジンの専門店がありましたが、決して価格は安くはありませんでした。ホテルから見たサイゴン川の夜景はとてもキレイでした。フェリー、観光船の行き交う風景は旅情をかき立てました。大統領府・中央郵便局を見学してきましたが、その豪華さには目を見張るものがありました。

どこを歩いても日本女性の二人連れの旅が多かったようです。治安は悪くはないと思いますが、日本女性の一人旅の人に出逢うと心配ではいられませんでした。行き帰りの飛行機の中でも殆どがうら若き日本女性でした(本当に日本は不景気かと疑いたくなるほどです。しかし青春時代に見聞を広めることは大いに賛成です)。

12日の日にNさんのマンションを訪ねて、彼が所有しているアンティーク・ウォッチ・コレクションを見せて貰いました。何と約30個以上ありました。日本の実家にも沢山置いておられるとのこと再度吃驚です。その中で圧巻は重鎮式ウエストミンスターホールクロック(日本に持って帰るときどうされるのかな?)、デテント脱進機・提灯ヒゲのマリンクロノメーターでした。マリンクロノメーターのほうは今では殆ど見受けられない貴重品です。15万円前後で買われた代物です。30年前でも35万円以上はした高級な時計です。日差1秒以内の精度です。これだけは私も絶対欲しいなと思った時計です。

期待していったのですがベトナム料理にはちょっと嗜好があいませんでした。どの料理にも入っている香草のにおいが私にはあいませんでした。同伴の一人の男性はうまいうまいと言っておられましたが。