●第114話(スイス時計ユニバーサルについて)
日本で極薄型の腕時計といえば、ユニバーサルが非常に人気がありました。過去に於いては(株)村木時計が輸入代理店で、大きく育ててきました。今はコサ・リーベルマンが輸入代理店と聞き及んでおります。私はユニバーサルが大変好きで、2本を愛用しておりました(スイスでは時計の仕立屋と言うあだ名で著名です)。
30年前にホワイト・シャドーやゴールデンシャトーが薄型自動巻として一世を風靡しました。200m完全防水のユニバーサル・サブ(当時の価格で77000円)は、過酷な条件でもビクともしない時計として有名になりました。特にCal、2-66(自動巻) Cal、1-42(厚さ2,45mm手巻き)Cal、381(クロノグラフ)は見事な出来映えです。
大多数の自動巻がムーブの中心部にあるのと違って、ユニバーサルでは輪列部とローター部が完璧に別れておりました。その為に大変薄く仕上がりました。当時の価格で手巻きSSで40000円、自動巻SSで7万円位する高級機種でした。
ユニバーサル時計は精度が優秀なために、スカンジナビア航空会社にオフィシャルとして採用され、ポールルーター(北極圏飛行者)のあだ名で愛称されました。電子時計の分野でも先進的で、ブローバといち早く技術提携をして、昭和46年にユニバーサル・ソニック(音叉時計・精度99,998)SSで135000円を発売しました。
最近は影が薄くなりましたが、日本でもっと売れてもイイ時計ではないでしょうか?
福井の読者の方から、月・曜日・日付・ムーンフェイス機能付きのユニバーサル・クォーツの電池交換を預かりましたが、やはりETA社製Cal、255481が入っておりました。かっての名門スイス時計メーカーが、自社ムーブではなくETA社ムーブばかりを採用していることに私は少し疑問に思います。個性・特徴が失われてゆくような感じです。