« 続時計の小話・第139話(2021年、新型ムーブメント搭載のGS) |
2021年06月15日

●続時計の小話・第140話(新型、ザ・シチズン、メカ式腕時計を発売)

シチズン時計が2021年8月に、約10年ぶりに開発した新型、ザ・シチズン高級メカ式腕時計を発売します。小売価格は55万円(税別)~揃える予定です。

秒表示がインダイアル方式でカレンダーなしの自動巻きになります。シチズン時計が買収した傘下のスイス、ラ・ジュー・ペレ社との共同開発によるニュー、ザ・シチズンになります。

搭載されているキャリバー0200(パワーリザーブ60時間、振動数:28,800、26石)は、高精度、高級機械式腕時計には当然のように採用されている、天府がフリースプラング方式を取っています。

シチズン社がフリースプラング方式のメカ式を発売するのが今回初めての挑戦になります。2010年にシチズン創立80周年を記念して発売されたザ・シチズンは自動巻きで(Cal.0910、27石、28,800a/h、パワーリザーブ42時間、 日差±5秒~10、定価315,000円(税込))カレンダー付きでした。

今回のザ・シチズンは日差-3~+5秒に絞り上げた高精度腕時計に仕上がっています。延べ17日間に及ぶ、厳しい検査基準を通った時計のみ販売し、シチズン社の『規格検定合格書』を添付するそうです。CITIZEN社の自信の程が伺い知れます。

ほぼ時を同じくしてフリースプラング方式を新発売したセイコーGSと激しい火花が飛び交うのは必然で、面白くて楽しみな展開になっていくようで、ワクワクします。メカ式愛好家の皆さんがどちらに軍配を上げるか、興味津々です。
品揃えや、知名度から言えば、GSに一歩先んじられているザ・シチズンですが今後の巻き返しがみものです。セイコー社とシチズン社とのメカ式第4ラウンドの戦いと言えそうです。