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2007年01月20日

●第1話(ロレックス)

精巧無比なロレックスだからこそ、アフターケアは大事です。 5年に1回くらいはオーバーホールして、新しい油を差す必要があるのです。ロレックスの心臓である『天府』は、1時間に28,800回振動しています。ですから1日に約69万回、1年で2億5千万回、5年で12億5千万回も振動しているのです。油が5年くらいで切れるのはわかって頂けると思います。

ロレックスはクロノメーターという高精度の時計です (日差-1秒~+10秒以内)。スイスの著名な時計技術者・イエントリッキー氏は「どんな安価な腕時計でも、確かな技術を習得した時計師なら、クロノメーターの規格に入る時間調整は可能だ」 と言っておられます。 1万円くらいの安価な機械時計でも、技術の確かな時計職人にかかれば、 ロレックスと同等の精度を持つ高級腕時計に変身することが可能なわけです。

CMW試験は定価6500円の懐中時計をクロノメーター精度以上の正確さを求める難易の高い試験です。