●奈良県のY様
<エポス3281BLをご購入頂きました(一昨日に引き続きご感想を頂きました)>
磯崎 輝男 様
時計師が「良い時計」と評する腕時計を身につけることができて、
とても幸せな気分です。
よく文字盤を見ると、中央の彫りの装飾に目が行きますが、その周囲の文字盤も、同心円状に細い切れ込みの装飾がされています。（スモールセコンドにも同心円状の同様の装飾が見て取れます。）
コンセントリック・ダイヤル、とまではいきませんが、とても細い装飾です。（ノモスのスモールセコンドの装飾を想像してください）。
この効果で、文字盤の視認性、落ち着きが増していると思います。インダイアルも段差があり、時計に表情を与えています。
また、白地ペイントの上にたっぷりと塗られ膨らんだ夜光は、暗所での視認性を、コブラ針との相乗効果でしっかりと確保してくれます。古い軍事時計、パイロット・ウォッチのような姿に、エレガントなトリプルカレンダー・ムーンフェイズの異色な組み合わせ。
外周のポインターデイトの日付のプリントが文字盤の大きさを隠し、文字盤と風防の距離を近づける効果があると感じました。
私は、小さくて薄い時計が好きです。機械式時計、クオーツ時計に関わらず、したがって、セイコーのシャリオなどが大好物でした。Cal 2220の驚くほど小柄で、軽やかな竜頭の感触が好きです。
ユニタス・ベースのオーバー４０mmの時計に抵抗はありましたが、手首の周囲が15cm以下の私にもフィットするしっかりとしたラグ、ユニタス特有の「巻いているぞ」を感じさせてくれるゼンマイの力と大きな竜頭、心地よいコハゼの音。
裏の装飾は、分割された箇所に、面取りなどはされておりませんが、見ごたえのある大きなテンプと、青ねじとルビー、コート・ド・ジュネーブは、キズミでみると、細かな波状の切削されていることが確認できます。
ビス止めシャトンが良い、巨大なルビーが良い、という方もいらっしゃいますが、十分に美しいと私は感じました。
ベルト（純正カーフ）については、アリゲーターのような肉厚で、初日は硬くて、どうしよう・・・と思いましたが、一日つければ、腕になじみました。
ぜひ、皆さんにeposの時計をチャレンジしてほしいです。